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漫画である意味がある漫画
■本当に面白い漫画を紹介してくれるサイトがない
http://d.hatena.ne.jp/furan/20070226/1172459247


普通に面白い漫画を薦める良質なサイトは真面目だからこそ表に出てこず埋もれているというか。現在は笑いが取れたり受けが取れたりするレビューサイトをニュースサイトが取り上げる→そういうレビューサイトが量産という流れだからなぁ。視聴率優先のTV業界見てるみたいだ。


ここ最近漫画紹介サイトやブログで取り上げられる作品が、萌えに偏った異様な盛り上がりや話題性を重視しているのではないかという危惧。このエントリを読んで確かにそうかもしれないと考えさせられた。自分が良く参考にしているサイトはゴルゴ31OHPマンガがあればいーのだ。たまごまごごはんどらみそら。等なのだが、確かに「皇国の守護者」「ヴィンランド・サガ」などの硬派な漫画よりかは「みつどもえ」「ぺんぎん娘」「こどものじかん」といった新鋭萌え漫画のほうに偏っている感じはする。というよりそっちのほうが記事にしていて明らかに生き生きとしていて楽しそうだし、読んでいて面白い物が多い(あくまで全体的な印象)。もちろん選ぶ人が面白いと思った漫画を純粋に選んでいる事は間違ったことではないし、萌えとかエロは漫画の本質ではないなんてことは言い切れない。しかしfuranさんの警鐘も無視できるものではない。エントリのコメントでhpさんが言っている部分をそのまま引用するが、「漫画の中のたかが一要素であるはずの萌え部分ばかりが着目される風潮になっていて、それ以外も含めた全体や本来の核心部分、もっと言うならその漫画の「本質」を捉えようと努力するレビューサイトがなくなりつつあること」は危機だろう。
じゃあ漫画の「本質」とはなんだろうか。これは非常に難しい問題だが、語るべき漫画の内容が偏っていては捉えられないのは確かだ。furanさんの言うように「ネームの上手さやストーリー展開の巧みさや伏線の張り方とその回収の素晴らしさとかをしっかりと見る」事も難しいし重要だ。だがそれ以上に重要な視点として、漫画を数ある表現媒体のうちのひとつとして考える事が重要なんじゃないだろうか。
漫画で重要なのはネーム、物語、キャラの魅力など様々だが漫画だけで重要なことは意外と少ない。「ストーリーの魅力」で言うなら漫画や映画や小説でもそれなりに共通する部分は多い。ただ漫画は「紙」であり「ページ」であり「コマ」である。こんな当たり前のことが重要だと思うし、あまり語られてないとも思う。「話が面白い」とか「キャラがかわいい」という感想も重要だけど、「この絵でこのコマ運びだから素晴らしい」とか「このページのキャラは絶対映画では表現できない」という感想も重要だ。それが自分の知る限りではあまりなされていない。出版された著作物では伊藤剛さんのテヅカ・イズ・デッドがかなり表現論を進めたが、webではまだ少ない印象がある。

とここまで言って具体例がないのもあれなので「皇国の守護者」の感想や考察を書こうと思う。

 この作品は「架空世界における”リアル”な戦争の物語」であり「正統的王道マンガ」(STUDIO VOICE Vol6伊藤悠インタビューから引用)というのが一般的な認識だ。物語の概要を知るには原作の小説の解説がおそらく適している。この漫画で何より印象的なのは戦闘シーンの見開きの見せ方だ。何度も起こる帝国と皇国(主人公新城直衛(しんじょう なおえ) の率いる隊)のぶつかり合い。これの見せ方が非常に秀逸で、帝国群側の兵たちと皇国軍側の兵と猫(とよばれる虎)のそれぞれの塊がぶつかり合い進軍していく方向が、実際に漫画を読んでいる読者のページの「めくり」とうまくリンクしていて、異様な高揚感が表現されている。日本の漫画はだいたい右から左に読み進める。だから左向きの登場人物が左へ進んでいくと読み手も左に読み進んでいくからその人物に感情移入がしやすい、という漫画独自の表現特性がある。その逆に右向きの登場人物が右に進んでいくと読み手の進行方向と逆になるので心理的に圧されるような効果がある(これについては2006年一月号の「ユリイカ」の「漫画批評の最前線」特集内のp204「視線力学の基礎」でイズミノウユキさんが「魔法先生ネギま!」を例に詳しく書いている)。
「皇国の守護者」は帝国の圧倒的な兵力や数では劣るが新城直衛の崩壊寸前にまでに歪んだ精神からくる狂気の戦略、またそれが伝染した皇国軍の勢いなどが見開きで遺憾なく表現されている。読み手の進む右から左というベクトルに対して帝国軍は真っ向からぶつかってくる。対して皇国軍は読み手に同期して左へ一直線、両軍がぶつかり合う。かと思えば新城直衛が正義と偽善の狭間で狂気を起こして破竹の勢いで帝国を撃つシーンなどは読み手の方向の逆に迫ってくる時もあり、読者を圧迫させる。方向が、両軍の戦局に呼応するかのように右往左往する。これら戦闘シーンは濃密に両軍共に戦略が練られた上で勃発するのが常なのだが、戦略シーンでは小さめのコマと多めの文章で物語が語られていく割合が多いので(しかも割りと長い)、その分見開き戦闘シーンにおける両軍の迫力、方向の衝突の迫力が堰を切ったかのようにすさまじいものになりうるのだ。単行本、特に一巻四巻の表紙絵もこの方向性を志向しているのではないかというのはかんぐりすぎだろうか。
この作品は「”リアル”な戦争の物語」が描かれている。そしてそれは帝国軍と皇軍と読者の進行方向が合わさって効果的に成立するきわめて漫画的な要素によって支えられているんじゃないだろか。
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■かなり視線力学に寄りかかったコマ重視の文章になってしまいましたが、僕は個人的に「みつどもえ」と「こどものじかん」などの漫画にも傾倒しているし、「ドキドキ対決、先手オレ!」もかさずチェックしているような人間なので、「表現論批評が神で萌え重視わっしょいは糞」とかは全然考えてません。ただ漫画の捉え方の割合としてこういうのももっと多いといいなあと思って長々と書いてしまいました。もし誰かがここまで読んでくれていたらとても嬉しいので、率直な感想をもらえたら何よりです。

フラン☆Skin


■iPhoneのCMが、歴代の映画の電話に出て「Hello」と応答するシーンをつなぎ合わせて構成されていて素敵に懐かしくなる。見たことのない映画ばっかりなのに、なんでだろう。
http://www.apple.com/iphone/hello/
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by umelabo | 2007-02-28 03:37
うつくしいきれいかっこいいすばらしい
■昨日も東京都写真美術館へ。ロシアのアニメーション作家アレクサンドル・ペトロフの新作「春のめざめ」の上映があったのでそれ目当て。ただでさえ手間のかかるアニメーションという表現を油絵でやる巨匠。ガラス板やアクリル板上に油絵で絵を描き少しづつ動きを描き加え撮影していく、途方もない作業を一貫して続けている偉大な作家。今作は少年の思春期の恋心や成長という普遍的なテーマをモチーフにしていて、それ自体はなんら特別でない普通の物語なのだけど、登場人物の感情起伏が直接画面に現れメタモルフォーゼしていく映像の動きがとにかくすごい。ヘミングウェイ原作の前作「老人と海」よりも油絵を素材に用いることによる画面の流動性が強調されていて、やりすぎなくらい動く。「好きだ」とか「こわい」という感情が、主人公が吟遊詩人になって歌を歌う妄想や荒野が炎で埋め尽くされるイメージなどにぐるぐる移り変わって表現されている。そういったシーンはあらかじめ描かれた一枚の絵をカメラでパンして撮り動かしているように見せるのではなく、正真正銘一枚一枚描かれてパンなりクローズアップなりの効果に見せているから映像と映像の間の密度がすさまじい。見ているこっちが疲れるくらい。「まぎれもない傑作」という評価はそのとおりだろう。
しかし個人的にはこういった語りつくされたテーマを古典的な技術を応用したアニメーションで描いた作品より、「今」語られるべきテーマを「今」の表現技法で描いた作品のほうに惹かれる。そういう意味でアニメーション部門の大賞「時をかける少女」や、学生CGコンテスト動画部門最優秀賞の「nakedyouth」は非常に価値のある受賞だと思う。
「時をかける少女」は、時をかけるという特殊な力を自分本位の小さな快楽に使ってしまう現代的な「軽さ」を持った真琴と「軽い」線をもったキャラクター達が非常にマッチしていて適切な表現方法だった。原作ではいかにも箱入り娘だったヒロインが快活で行動的なヒロインになったのも時代の変移を表しているみたいでおもしろい。この変移というのは女性の地位の変移と男性に好まれる女性像の変移を同時に表しているような気もする。
「nakedyouth」は「同姓愛」という一見昔から続くテーマだが昨今は同性愛をテーマにした物語作品がやけに多いのでその流れとして汲むと非常に現代的だと思う。昔は同性愛をテーマにした作品というのは表に出ないものとして抑圧されていたものがじりじりにじみ出るような、まあ濃い作品が多かったというか、変態なのが面白いという空気があった気がする、具体的な作品とかは出てこないんだけど。でも最近の同性愛、またはちょっと変わった性をテーマにした作品はとてものさわやかなものや美しいものが多い。漫画で言うなら「青い花」や「大奥」など。「nakedyouth」も木々を通過する夏の光や通り雨でたまった水たまりに映る風景などの表現がただ単純に美しい。その美しさは思春期という狭間で揺れ動く少年の美しさとまったく呼応していて、「アニメーションと実写的エレメントをシームレスに統合した映像」がぴたりと当てはまる。正に、「今」語られるべきテーマを「今」の表現技法で描いた作品だ。思春期の心の揺れ動きがテーマとなっているという点では「春のめざめ」も「時をかける少女」も「nakedyouth」も共通しているが、新しい表現を推し進める意味においては後者二作品のほうが大きいんじゃないだろか。


■CGコンテスト動画部門最終ノミネートの「将棋アワー」はあの「コタツネコ」の青木純さんだったのか。本人のサイトを見て、その過活動っぷりに圧倒される。これほど自分のアニメーションの色を確立されている方も珍しい。しかし毎度毎度クロリティ高いわ…キャラデザとかもやっちゃうのか。

aokijun.net


■漫画部門優秀賞「大阪ハムレット」を読んだ。「少年アシベ」を描いてた森下裕美さんの漫画。前から気になっていたんだけど読んでみてすごく良い漫画だとわかった。大阪を舞台にした様々な人間の心の動きがとっても丁寧にしっかり描かれている。何より、ハッとするセリフをもってくるコマ運びが絶妙。油断していたところに涙腺を直撃される。両親の関係、異父姉兄の問題とかが多くて、「あんた産もうと思えば父ちゃんの子産めんので」と母親が娘の耳元でぼそっと言うシーンがすさまじい。あとハムレットや石川啄木などの古典的名著を高校生が読むという話は無条件で好きだ。ちょっと感じられる背伸び感と、時代を越えて人に届く文章表現の強さが淡々と語られていて、クールだ。絵が本当に個性的。

■「オタクとデザイン
これは気になる雑誌ですね。「一般人に萌え絵を描かせてみる」という企画とかすごい気になる。worksには様々なオタク的要素を含んだ優れたデザインの数々が。視覚伝達デザイン学科と映像学科共同でこれに似たようなフリーマガジン作れるかも!?作る意義があるかはともかくとして。

どらみそらで知る。

■ガイナックスのトップページを福満しげゆきさんが描いている!!!
http://www.gainax.co.jp/
本編とは全然別のベクトルで魅力的なアスカとレイ。ガイナックストップページギャラリーは充実しているなあ。

YellowTearDropsで知る。

AnotherSystem1983
プレステ2等の次世代機ゲームのソフトがファミコンでやれたらどんな感じなのかっていう想像をドット絵で表現している素晴らしいブログ。ICOとかピクミンとか、とっても素敵です。

■変わった内装のホテルの写真いっぱい。室内の空間デザインもすごいけど、広角でしっかり撮られた室内写真というのはそれだけで美しいとも思う。
Top 15 weirdest hotel rooms

冬眠で知る

バレンタインの贈り物に墓を選んだ女性
泣けるなあ。

HEAVENより。

誰かいる…
笑えるなあ。

どらみそら。で知る。

Google カレンダーは113台のサーバで動いている
写真がまたかっこいいですね。

gigazineより

究極シェフ至郎田正影の店 シュプリームS(シロタ)のロゴがはいったお皿
ネウロファン以外にはまったく価値のない素晴らしい商品。「もちろんNO DOPING!」などのテンションの高さもいい。

ゴルゴ31で知る。
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by umelabo | 2007-02-27 00:27
枕元に積まれる夢
第十回文化庁メディア芸術祭
行って来ました。毎年変わらず豊潤な内容です。

アート部門の大賞「Imaginary・Numbers 2006」は媒体がハイビジョンモニタでめちゃくちゃ美しいのが印象的でした。ビル・ヴィオラの時も思ったけど、完成度の高い映像作品がハイクオリティなモニタに映し出されると、まるで映像が画面に定着しているかのように感じる。気持ち悪いくらいきれい。コンセプトもかなりクレバーな感じで隙がない。作者がテキスタイルデザイン科卒というのも興味深い。あとゲーセンにあるハンドホッケーみないなのを「素数」でやるやつがあってアイディアに感動した。数字を打ち返すと2で割れて、そのうち素数になったのを自分のコートに入れるみたいな感じ。口で説明するのが難しいので是非やるのをお勧めします。それぞれしっかりした作品群だけど会場は相変わらずカオスでした。ごちゃごちゃ。なんなんだあのたくさんあるでっかい正方形のオブジェは。素材ダンボールだし。何か狙いがあるんだろうか。

エンターテインメント部門でちょっと見たコーネリアスのPV「Fit song」が最高にかっこよかった。映像と音楽がCGでできる最高レベルの水準でフィットしてます。you tubeで見れるのね。→Fit song
アニメーション部門とマンガ部門は次行ったときに上映で見よう。アニメはホールで一応流れているけどあれはさわがしくてとても作品を見る空間ではない。紹介って感じなんだろうけど。マンガ部門は「よつばと!」が絶対大賞だと思ったんだけど…なぜ今「太陽の黙示録」が大賞なんだろう。

地下でやっているの学生CGコンテスト動画部門の最優秀賞「nakedyouth」が素晴らしかった。単純に、「CGでこれだけ叙情的な風景を描けるなんて!」という驚き。軽く価値観が崩壊したほど美しかった。テーマが直球の同性愛(ホモ)なのになんでこんなにも自然なんだ。ムサビの卒業生の人の作品などもあって盛りだくさんで楽しかった。

さまざまなジャンルの表現が祭りのように評価されるこの催しで、毎年のように「自分はどんな表現をするんだ」っていう事を考えさせられます。まだ何度か通う予定なので一人で行く予定の人が居たら誘って…

マルラボハイツ
梅ラボに名前が似ているから気になった。マンガ部門推薦の作品で、フラッシュマンガ。ライトな感じでとっつきやすくてキャラもかわいいくせに音や文字、コマが絵にくい込んで来るタイミングが秀逸。セカイが平行しているのってもうデフォルトな感覚なのか。

Googleによると、ハードディスクは温度や使用頻度に関係なく故障する
これは衝撃の事実?!HDの寿命というのはデータに現れにくい持ち主との相性とかが関係している気がします。Googleが良く使っているハードディスクドライブなんて公表したら売り上げに即モロ影響しそう。

ハードディスクに関する4つの都市伝説
記事のタイトルがなんかかっこいい。

米軍御用達の核爆発レベルの衝撃にも耐えうるUSBメモリ「IronDrive」
これだけ丈夫につくられていてもクラックされたら一瞬でデータが破壊されてしまうんだろうか。それにしても無骨なデザインがいいな。手榴弾みたいだ。これの32MBって外見の充実と中身の少なさの対比がすごい。

ゲームのように整然としたメキシコの街並
グルスキーが垂涎しそうな町並みと写真。かっこいいなー。

gigazineより

アニメーションの作り方

記事ではエロ本が極端にフューチャーされているけど、紹介されている映像はアニメ制作の解説としてわかりやすいし面白い。例として出されているアニメーションがどれもオリジナリティに溢れている。アナログ時代の産物。

にゅーあきば.こむより

寝床にどんな本置いてますか?
記事にある「枕元にできるブックタワー」というのが正に自分の枕元に該当していたので撮ってみた。
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最近買う本がたまごまごさんなどマンガ読みの方のブログを参考にしてるのでけっこうかぶっている。でもむんこ作品は自分のインスピレーションで買ったのでかぶっていてちょっと嬉しい。らいかのかわいさは異常です。登場人物の名前がカメラに関するものなのも何気にポイントが高い。マキナとか。

枕の下にマンガをおいておくとその内容の夢を見れるかなーなんて本気で考えてた。気に入った作品に少しでも浸っていたいから寝る前なのにたくさん本を積んでしまうのかもしれない。

そういえば魔人探偵脳噛ネウロの作者の方が「自分の漫画が寝る前に布団にご一緒できたら本望だ」というような事をコミックのコメントで言っていた気がする。その夢、かなっています。

たまごまごごはんより
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by umelabo | 2007-02-25 01:36
アニメつくったよ
noughts
他人の描いた絵の軌跡が時間を圧縮して追えるサイト。イラストの共有や絵描き同士のコミュニティとしての役割も果たしている。前に紹介した気もするけど、今回自分で描いてみたら非常にはまってしまってこれが面白いんだ。

noughts二作目
noughts::guest::4257

描いているうちに筆跡が残るという特性を生かして簡易アニメーションを作れることに気付いてどんどん動かす方向にマウスがシフトしていってしまった。製作前や途中の意図や計画を強引に牽引するような運動的な力が脳を支配するというか、これはアニメーションのエスキースとして非常に有効なソフトウェアなんじゃないでしょうか。web上のアニメ用のエスキースといえばflipbook!があるけど、noughtsの場合イラスト描画を意図したソフトなのに筆跡を残すという要素からアニメーションを作れるという意識が派生しているのが面白いし重要なんだと思う。アニメが本気で作りたいのならアニメ専用の便利なソフトをつかえばいいけど、noughtsはイラストや絵を専門としていて、しかもその描画の基本的なツール、「塗りつぶし」や「直線」などが備わっていない。でもだからこそ広い面を何本もの線で往復していく様が追えたり、Flashのプロパティを右クリックで出して一旦停止させた上でマウスを移動し直線を描くという裏技が発見されたりと普通のソフトではない面白さが発見される。こういった制限がら来る面白さっていうのは案外馬鹿にできなくってアニメーション、特に日本のアニメは制限があったから面白くなってきたわけで手塚治虫のリミテッドアニメや現在の大型アニメに対する個人製作アニメの位置付けなどを考えるとなんだがnoughtsをやりながら新しい今までにないアニメーションの何かが付随してくるんじゃないかと思ったりするんだけど今はとりあえず気軽にマウスで時間を描写できるこの快楽にひたっていようと思う。

アドビ副社長が語る、未来の写真
にある「40億画素で何ができるか」にびっくりしたんですが。40億って…なんかもうどうでもよくなる数字。二億ピクセルでもうあほかと思ったのに、40億。なにそれどっかの会社の赤字?はーデジタルすごい。なんかこの大きすぎてどうでもいいと思ってしまう感覚は涼宮ハルヒの憂鬱とか西尾維新などセカイ系と呼ばれている作品を読んだり見たりしたあとに受ける感覚とちょっと似ている気がする。そんなにおおきくして広げてどうするのってくらい莫大。あきれると同時にくすりと笑ってしまう感覚。どうしようもなく危ないけどその流れに身を任せたらきっと空虚だけど気持ちいいんでしょうねーって感じ。そしてなんだかんだでそういうのにちょっといいなって思う自分。

■そういえば池袋のジュンク堂で西尾維新の小説を十冊強まとめてレジに持っていっている女子中学生二人を見た。両方ともクラスの中でおそらく冴えない部類に入る眼鏡と長スカート、りんごほっぺ、手には一万円札が数枚。きっと彼女らの心に届くのは教師の声でもなく路上のホストの声でもなく、西尾維新の小説に登場する七々見奈波や式岸軋騎らのセリフなのだろう。間違いない。西尾維新の小説は読んだ事ないけどきっとそうだ。

PowerShot G7
今このカメラほしい。必要ないけどほしい。黒で直線的なラインとかよだれ出そうだ。パワーショットはだいたいデザインがものすごい気に食わないけどこれはものっそい気に食う。

オキシデーション(酸化)ペインティング(Oxidation-painting)
つまり画材の描画方法として尿を用いる技法。ウォーホルはどんな感じでやったんだろか。酔った勢いで「カンバスにしょんべんかけちまおーぜ」みたいな感じだったんだろうか。仲間もノリノリで「お前サイコーマジ巨匠!俺のも貸すぜ!」みたいな。そんで朝目が覚めて二日酔いのけだるい気分の中酒としょんべんにまみれた異臭をはなつ自分の絵を見て死にたいとか思ったんだろうか。何の根拠もないが巨匠がそんなんだったら自分もアートを頑張ろうという気持ちになれる。少し。

↓は画像つきの女性によるピスペ。略すとかわいい。18禁注意。
Piss Painting

ネタ元
HEAVEN
シャブ壱inDEEP

どらみ
こういうのを読むと漫画とか想像力というのは本当に良いなあと思う。


ASAME GRAPH

コレクター考 コレクションは病気である
この記事に登場するシャイニング氏が色々共感できて嫌だ。


たけくまメモ


動画で学ぶPhotoshop (27のテクニック)
普通にメモ


POP*POP

21_21 DESIGN SIGHT
メンバーを見ただけでため息が出てしまうようなデザインの布陣。チョコレートはとりあえず見に行こう。

平均顔の美
「本当の人間的な美しさ」というまとめ方が美しい。「平均顔から遠くても美しさを感じさせるもの」って案外日常で溢れている気がする。でも確かに街中でこれは何かの間違いなんじゃないかっていうくらい美しい人の顔面は驚くほど特徴がない。



Radium Software

このサイトからはeasytoonという簡易アニメーション作成ツールをDLするためだけに寄ったんだけど、なんとレジェンド・オブ・ドラグーンのスクリプトに携わった方だったんですね。しかもサルゲッチュとかも関っている。意外なところで自分の趣味のゲームと繋がっていて驚いた。高橋啓治郎さん。

■今日は試験的に自分が見た情報を乗っけるという事をやってみました。mixi日記からブログにするととっつき辛いかもしれんけど、まあ気になる情報があった人はちょっとこれからもお付き合いください。情報ってやっぱり共有しないと意味がないと思うのです。
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by umelabo | 2007-02-23 21:27
レールはおれのふるさとあるいはカタパルトだ
中村宏「図画事件」
http://zugajiken.jp/

東京都現代美術館へ。目当ての展示以外にも企画展と常設展がそれぞれやっていて計三つ見てた。大竹伸朗の時も思ったけど広いうえに量が多いから体力を使った。そしてそれ以上に収穫があったので非常に満足。

中村宏という画家はほとんど知らなかったのだけどそのイメージの力にはひたすら驚かされた。自分の生まれる前にこんなに何かに執着する心を持った人がいたとは。彼がひたすら執着するのは「機関車」や「女学生」で、たびたび絵の中にもそのモチーフが登場するのだがその執着心が異常で、大作である「円環列車・Aー望遠鏡列車」に居るスカートが下着に挟まっている女学生などからは愛ともアイロニーともつかない変質的な捻じ曲がった何かを感じた。構図も捻じ曲がっているし、本当に力強い。時代が現代に近づくにつれてフレームやイメージを冷静に見つめるような実験的作品が増えていくのだけど、その確信的に増殖されたイメージの渦の中にもちょこんとセーラー服が居たりするのだからとても可笑しい。機関車にたいする情熱も異常で、参考展示してあった雑誌の一部に「レールはおれのふるさとあるいはカタパルトだ」「機械は自然を覚醒的にとらえた模型」「レールは地平線のアナロジー」などの押井学にも負けないくらい素晴らしい名言がたくさんあってただただ感動した。今は造形で客員教授をやってるらしい。

「等身大の約束」という新鋭作家五人による企画展では中山ダイスケという人の作品群が一番良かった。企画の意図を一番理解しているし、何より作品同士の配置やバランスが格好よかった。しばたゆりさんは物質に対しての考察がちょっと怖いくらい深くて、表現者として考えさせられたが、実際あったら怖そうだ。

結局カタログみたいなの二つとも買ってしまった。
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by umelabo | 2007-02-21 11:44
箱庭
今年度は稀有な確立を乗り越えて運良く予備校講師という仕事ができたことが大きかった。まだ大きな試験は残っているけどとりあえず最大の山場は昨日越えて今頃生徒たちは受験をしている。自分がいる美大という環境が勝ち取ったものなんだという意識は薄れていくもので、天国のようでぬるま湯のような怠惰で自由に創作意欲に溺れられる幸せなこの日々を思い出すように噛みしめられる。この閉じられた環境のなかでアートを含めた進路の悩みができるのはとても幸福なものだ。博報堂や電通やエニックスがわざわざ学校に出向いてくれるし、佐々木敦やクリスト・シャルルや黒坂圭太が居るし、展示の機会はそれこそごろごろ転がっている。出される課題は多いといえば多いけど時間もあまった時間なんてそれこそいっぱいあるからバイトをして自主制作をしたりソフトを買って勉強することもできる。そういうのはムサビに限らず美大という所なら大体共通しているんだと思う。そりゃ芸大のほうが私大よりいいとかムサとタマならムサだとかタマだとかゾウケイはリバウンド精神だとか割とどうでもいいランキングはあるし、予備校内や美大内ではそういうランキングが案外重要で本気で悩んだりもする。だけど一番重要なのは自分に合った環境がどれなのか選びその恵まれた環境の中で自分がどうするのか冷静に考える事だと思う。いろんなジャンルの教授が居るからこそ、展示の機会がごろごろ転がっているからこそ、たくさんある表現の中で自分がどんな表現をするのか悩めるし、美大っていうのはその悩みが自分から動かなくても受動的にでも情報が入ってくるからいくらでも悩める。まわりも悩んでいる人間ばっかりだからそういうもの同士で連携して情報の共有ができるし表現がコラボっちゃったりもできる。美大じゃなくても可能な事ばかりだけど、美大だとやりやすい事が多い。そのことが結局自分にとって重要だったし、非常に楽しかった。
全員受かってほしいが全員受かる事なんてないんだろう。だけど一年間を見てきた者としてはそれぞれの奇跡みたいな成長っぷりや純粋すぎる表現への期待を存分に知っているのでどうにも祈らずにいられないし何か吐き出したい気分になる。どうにかして自分の納得のいく環境を手に入れてほしい。
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by umelabo | 2007-02-19 12:42
深海の天気
「リ:メルト」
http://www.remelt.goin.to/

同学年の友達が多数参加しているので行ってきた。メディアアートやパフォーマンスの類は自分はわからないことが多いので避けていたのだが、やはりわからないことのほうがおもしろい。わからないことを知るとそれはそれは面白い。特に赤松ネロさんの建物の屋上から人形を落としまくる作品があって一番面白かった。アートとか何も聞かされてない通行人の足を止めたり感動させて笑わせたりできるのってそれだけですっげーとか思う。なにより空中を浮遊するようにおちていく無数のダッチワイフみたいな人形がはかなげで鳴り響く女性の声も曇天の空にマッチして異常な美しさ。12号館でもやっていたと聞いて見てないことを悔いるが、公道だからインパクトがあったのかもしれない。普通に街を歩いていて人影がビルから落ちてきたらたいてい驚く。それが本当のものでなく何かわざとなんだと気づくと皆寄ってきて次々と落ちていく人形に次々と群がって携帯で撮る。なんだか積み重なるビニールの人形が滑稽で笑ってしまう人もいれば、そこに微かに表彰されている死のイメージを感じ取ってため息をつく人もいる。あの空間はすごい。しかし同じ作者が作った別の出品作品はあまり好きになれなかった。
今回は名前だけ知っていて作品やライブをしっかり見たことのない人のものがしっかり見れたのが良かった。鈴木ヒラクさんのイメージには直接的に影響を受けそうだ。あとリコーダーなどのアンサンブルがとっても素敵でしたよ。一回きりなのが残念。また展示作品であるP.O.T2007は明らかに優れたインタラクティブ作品なのでしっかり完成しているはずの最終日付近を狙って見に行くことを勝手にお勧めしておきます。
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by umelabo | 2007-02-17 23:36
umelabo.info
ドメイン取得
works更新
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by umelabo | 2007-02-17 02:38


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